雑考閑記

雑考閑記

雑な考えを閑な時に記す

2019年の読書

2018年に読んで何かしら感想を書いて公表(多くはこのブログ、一部はツイッター)した冊子の一覧。

文章読本

指南書や手引書、ノウハウ本というものがあふれる世の中だ。 この手の本や類書の自己啓発書が絶えないのは、目的に対する正解が一つでないからという事実に尽きよう。ある本を参考に失敗しても「この方法はあってなかった」と別の本を参考にしたり切り替えら…

「いのちの木」

大阪は梅田地下街の東の領域「ホワイティうめだ」、そのどん詰まりに「泉の広場」という領域がある。かつてはその名の通り噴水がある広場で、梅田の知ってる人は知っている待ち合わせ場所としてビッグマンとともに機能していた。過去形なのは噴水が老朽化の…

売文舗 シワ屋

今後の活動のため「売文舗 シワ屋」なるものを立ち上げた。 いわゆる個人サークルというやつ。 なんか書くのはもちろん、何かしらのアンソロジーや企画への寄稿を行っていきたい。また、他の方が書いた同人小説(オリジナルに限る。二次創作は作品知識がない…

アイコンと著作権

Twitter やブログのアイコンを新しいものに変えてみた。 ということを毎度の長々した文章で書いておく。

それでも上京したやつの話(まとめ)

2019年秋の上京まとめ記事です。 概要 2019年10月12日(土)開催予定であった『第9回Text-Revolutions』は台風により中止となった。しかしすでに旅に出る気満々であった僕は、台風が来る日は大人しくしていることを条件に本来の理由を欠いた上京を敢行した。…

それでも上京したやつの話(2019年10月16日:6日目:帰る)

イベントはなくなったのに東京へ行った男の話の6日目。 なんだかんだで最終日。 10月16日(水)晴れ 旅先でも始発で出る 福井までずっと始発 福井で時間を潰す 寒い、どこで時間を潰す? あの到着放送に似ている 朝日かがやき光きらめく余談 福井鉄道に乗る…

それでも上京したやつの話(2019年10月15日:5日目:それはそれで楽しい)

イベントはなくなったのに東京へ行った男の話の5日目。 すったもんだの末に途上の経路を変更して金沢へ向かう。ほぼ一日ずっとバスで過ごしていた。僕の信条は「トラベルにトラブルはつきもの」なので、変更があったらあったで、そっちも楽しんでしまえる。…

それでも上京したやつの話(2019年10月14日:4日目:それでも寄り道する)

イベントはなくなったのに東京へ行った男の話の4日目。 10月14日(月、祝)雨(夜の外出時のみ確認) 閑人台風卵焼き 台風の被害 本来の予定 現実 模索、三つの案 最後の一席 別の楽しみを見出す 冷え込んだ夜

それでも上京したやつの話(2019年10月13日:3日目:台風一過)

イベントはなくなったのに東京へ行った男の話の3日目。 台風が去り、さっそく行動を開始する。 10月13日(日)快晴(憎いくらいに) 朝の散歩(1回目) 日常へ回帰する河畔 朝の散歩(仕切り直し) 「う」の字に見る水陸運 天気はまさに台風一過 再開のメト…

上京余滴『台東区立下町風俗資料館』

不忍池の南東、かの上野オークラ劇場の裏側にある。 かねてより機会があれば行こうと思っていた所だ。 その名の通り明治期から昭和中期ごろまでの東京下町の資料を集めた博物館である、まんま。同様の主旨の博物館としては両国の「東京都江戸東京博物館」が…

それでも上京したやつの話(2019年10月12日:2日目:宿籠り)

イベントはなくなったのに東京へ行った男の話の2日目。 台風の中、宿にほぼこもりきり。なので写真はない。 10月12日(土)曇りのち豪雨 目的はなくとも 贅沢な滞在 猛烈な風と雨 旅先での情報入手について 山谷と荒川、墨田川の関係 テレビでも見て過ごす …

『憑き物耳袋』

憑き物耳袋 倉光清六 河出書房新社(2008年8月30日)*1 もとは喜田貞吉を主筆とする『民族と歴史』*2 第八巻第一号(1922年7月)収録「憑物鄙話」。 憑き物耳袋 作者: 倉光清六 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2008/08/13 メディア: 単行本 クリック…

『オオカミの護符』『絶滅した日本のオオカミ』

オオカミの護符 小倉美惠子 新潮社(2011年12月15日) オオカミの護符 作者: 小倉美惠子 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2011/12/15 メディア: 単行本 クリック: 16回 この商品を含むブログを見る (今は文庫版も出ている) 絶滅した日本のオオカミ――その…

それでも上京したやつの話(2019年10月11日:1日目:グランクラス・リベンジ)

イベントはなくなったのに東京へ行った男の話の1日目。

僕たちの言葉は同じなのか

厳密に正しい日本語は存在しない、とようやく思えるようになった みんな自分が正しいと思う日本語を使っているだけ。 その「正しい」に当てはまる人が割合として多いか少ないかが問題視され表面化しているのだろう。変わらないただしい言葉はないが、多数派…

それでも上京したやつの話(2019年10月10日:0日目)

イベントはなくなったのに東京へ行った男の話の枕です。 ◆テキレボ中止 2019年10月10日、11日から数日にかけて強力な台風19号が列島を襲った。事前の予報の段階においても、これまでにない強さの台風であると強調されており、各種の機関は対応を協議、打ち出…

感想は拒めぬが選べる

感想というものがある。 僕もたまにこのブログでちょっと長い感想をものしているが、むしろ感想というものの性質を思えば短い言葉のほうが響きやすいものだと僕は思っている。(ちなみに私の感想はその長さゆえに稀に論じていると思われるようだけれど、当然…

彼岸花

を山二つ越えた里で見てきました。 10月頭というとこちらの地方では例年では彼岸花もとっくに枯れている印象なのですが、今年はちょうど盛りでした。 というわけで写真を上げていきます。 里へ向かうふたつ目の峠で撮影。小ぶりでも入道雲。この日は日中に30…

『大阪スチームパンク倶楽部』

『関西コミティア』で売り子の任を終えた僕は、蒸し暑いなか早々に帰宅の途に着いていた。南森町で堺筋線に乗り換えたところで不意に睡魔に襲われる。ここのところ増税だとか半期末だとかで忙しくて、ほとんど睡眠時間が取れていなかったのが祟ったようだ。…

蒸奇都市倶楽部『暗翳の火床』無料公開についての補記

蒸奇都市倶楽部から新刊『暗翳の火床』を「小説家になろう」と「カクヨム」で公開するという発表があった。大筋の説明は蒸奇の広報から説明があった通りだ。 【重要なお知らせ】#テキレボそして新刊『暗翳の火床』について重要なお知らせがあります。『暗翳…

『第七回文学フリマ大阪』余滴

2019年9月8日(日)開催の『第七回文学フリマ大阪』に売り子として参加。例によって、個人色の強い部分を雑に記していく。 相変わらず余滴の方が大きい。 サークル名義でのレポートは以下を参照。 steamengine1901.blog.fc2.com 個人のレポートなので一日に…

HUB a NICE D!#4 余滴

2019年8月31日(土)開催の同人誌即売飲み会『HUB a NICE D!』第4回へ行ってきたのであるが、 その前にあれこれ回ってきたのでそれを雑に記していく。むしろかかった時間はこちらの方が長い。 サークル名義でのレポートは下よりどうぞ。 steamengine1901.blo…

『アルテアの魔女』

アルテアの魔女 1~6、Final:発行日省略 サークル:七月の樹懶 著:たつみ暁 各500円:文庫判 2019年9月8日(日)『第七回文学フリマ大阪』Webカタログの同冊子第1巻 c.bunfree.net 2019年10月12日(土)『第9回 Text-Revolutions』Webカタログの同冊子第1…

『時計うさぎの不在証明』01~03

時計うさぎの不在証明 01:ワンダーランド・オーヴァチュア(2015年8月30日)02:ワンダリング・ウォーターインプ(2016年5月5日)03:ナインライヴズ・ツインテール(2017年4月1日) 著者:青波零也 サークル:シアワセモノマニア 各500円:文庫判 2019年9月8…

『我らの帝国へようこそ』

我らの帝国へようこそ 発行者:高野優 サークル:2月30日 発行:2018年1月21日 『我らの帝国へようこそ』は1910年代後半から20年代半ばの日本を舞台にした連作短編です。(まえがきより引用) 下記は2019年9月8日(日)開催の『第七回文学フリマ大阪』のWeb…

それは面白いのか

いま蒸奇都市倶楽部が秋に出す予定の新刊の最終稿に入ったところである。その直前の段階で本文だけで約550ページ。印刷費を考えて20ページほど削る予定なので奮起している。 頒価は諸要素を考慮して1500円になろうかという見込み。それについては決まり次第…

初夏の桔梗、立ち葵、ひまわり?

前の記事で触れた松尾橋の西詰に植えられた桔梗。 ks2384ai.hatenablog.jp 桔梗といえば秋の花という印象もありますが、実は6月には咲いているものでありまして、9月の半ばまでが見ごろという息の長い花であります。 京都で桔梗といえば、安倍晴明の五芒星(…

水無月の夏越の祓する人は

6月末に朝一の強行軍で京都へ行ってきた。 晦日の大祓、いわゆる夏越の祓に参加するためだ。 私はこの夏越の祓が好きだ。ここ数年はなるべく行くようにしている。一般的には12月晦日(大晦日)の年越の祓が、翌日の正月との相乗効果もあってよく知られる行事…

歩かなくても百合の花

百合(テッポウユリ?)が見ごろなので行ってきた。 あんまり近づきすぎると黄色い花粉が花弁の下にべったり付着していて、なんだか涎みたいである。だから遠くから見るのがよい。 まだ慎ましく隠れているものも。 ちょっとおしゃれっぽい角度で撮ってみる。…