雑考閑記

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雑な考えを閑な時に記す

それでも上京したやつの話(2019年10月10日:0日目)

 イベントはなくなったのに東京へ行った男の話の枕です。


◆テキレボ中止

 2019年10月10日、11日から数日にかけて強力な台風19号が列島を襲った。事前の予報の段階においても、これまでにない強さの台風であると強調されており、各種の機関は対応を協議、打ち出していた。

 

 そんななか10月12日(土)開催予定であった『第9回Text-Revolutions』も、参加者の安全確保や交通への影響等を鑑みて、10日の時点で開催中止が決まった。

 

 まずはこの点、早い時点で判断を下された準備会(運営)を労いたく思う。同時に中止に伴う諸々の対応等への処務の苦労もまことにしのばれる。

 

 

◆判断に悩んだお話

 さて、一方の僕。
 もちろんテキレボに参加するために予定を組んでいたわけであるが、これがなくなった段階で大きな選択肢は三つ。

 

  1. 上京を取りやめる
  2. 上京して台風をやり過ごし、他の予定は実行する
  3. 台風が過ぎた後に上京、他の予定を実行する

 

 むろん(1)は旅の中止である。イベント中止となった以上、もっとも賢明な判断だろう。JR西日本は10日夜の段階で、台風通過が予想される区間を含む切符の日付変更、または無手数料での払い戻しを告知していた。
 もし12日に上京予定であったならば、あるいはテキレボだけが上京の目的であったならば確実に取りやめていた。しかし私にとってテキレボは上京における最大の目的ではあるものの、それが全てではない。
 あれこれと所用を同時にねじ込み、11日(金)から16日(水)まで6日の行程を組んでいた。幸いに11日の内ならば上京自体は叶う情勢である。

 他の用事を済ませるのならば(3)でもよさそうなものであるが、台風が関東を過ぎたあと(と予報されている)12日の交通機関がどうなっているかは不明だ。なにせその威力の強さが必ず強調されるほどの台風であるから、翌日の新幹線が動くかは見通せない。

 そうした次第で(2)の案となった。


 むろんその予定自体も見合わせるべきだという意見もあるだろう。もっともである。僕の予定は言っても遊びの範囲のものでしかないからだ。なぜ取りやめなかったのか。畢竟するにそれは私のわがままである。

 

◆約束

(1)台風が関東を通過する11日夜から12日の深夜にかけての時間帯は絶対に外に出ない。この時間帯は台風の進路や速度によって臨機に前後させる。

(2)宿からのなんらかの指示があればそれに従う。

 

 この二点だけは絶対に守ると決めたうえで上京を催行する。わがままで行くと決めた手前、絶対に迷惑をかけないようにしなければならない。
 11日のうちに食料は途上で調達(現地調達は可能な限り避ける)。出発前の鞄にラジオや事前に仕込める食料も詰めておく。
 いつもにも増して荷が重いが行くと決めた以上は自己責任。

 防水にも気を使って11日を迎えた。


 もっとも万が一はいつだってあり得る。そういう点では長期の旅に出るときはいつも腹をくくって家を出ている。


 というわけで、実際の内容はまた時間をかけて記事を構築していく。