HUB a NICE D!#4 余滴
2019年8月31日(土)開催の同人誌即売飲み会『HUB a NICE D!』第4回へ行ってきたのであるが、 その前にあれこれ回ってきたのでそれを雑に記していく。むしろかかった時間はこちらの方が長い。
サークル名義でのレポートは下よりどうぞ。
こっちは個人の話。
ちなみに先に書いておくと、当日は阪急阪神1dayパスを使用した。1200円で阪急、阪神、神戸高速鉄道全線が範囲だ。これを使わなかった場合、3000円以上はかかっている。十分すぎるほど元は取った。
すべては6時の三宮から始まる。
イベント開催のおよそ9時間半前に三宮にいる男は俺だ。 拠点とこの日の行動の関係でどうしてもここをこの時間に通過するのだ。
神戸三宮6時発の快速急行で十三へ。やってきた編成は8000F。デビュー30周年を記念してヘッドマークと登場時の装飾が施されている。 当時はアイボリーの帯は6300系と8000系にしかなかったもの。Hマークと社章は現在の車両にはない。
十三で乗り換えた快速急行の河原町行きは9300F。トップナンバーが続く。
なんでイベント開催地の三宮にいたのに京都方面へ行くのだと思われる方、こちらをご覧いただきたい。
阪急電車と阪神電車は一部の10月1日から駅名を変更する。*1
となると、当然ながら駅や路線図、幕の表示も当然それに合わせて変更されるわけで、現在の「梅田」「河原町」はもちろん箕面線の「石橋‐箕面」は見納めとなる公算が高い。そのためこれを事前に記録に残しておこうというのが京都方面行の一つ目の理由だ。
(3、4)路線図の梅田、河原町
さて、京都方面へ足を伸ばしたもう一つの理由はフラップ式(ソラリー)表示器。いわゆる駅のパタパタ。*2 百閒は一見にしかず、現物とWikipediaの記事を。
駅名が変わると当然このフラップも新駅名にあわせたものと入れ替えとなる。しかし現在はLEDやLCD表示器が一般的だ。 駅名改称に合わせてフラップ式表示器自体がLCD表示器などに置き換えられる可能性があり、そうなると阪急の駅からフラップ式自体が消滅するわけで、その前に記録に収めておこうというのが京都側にも足を伸ばした理由である。
ただ現在どの駅にフラップ式表示器が残っているのかがわからないから、その調査もかねて早朝から足を伸ばした次第である。 ツイッターの検索でおおよその目星はついているのでまずは高槻市まで向かい、そこから折り返して富田へ。
下り線ホームに二つのフラップ式表示器を確認。通過時などに注意喚起を促すLEDの表示器と併用されている。 普通しか停まらない富田駅のフラップ式は記事欄がないタイプで、フラップ自体も少ない。
普通梅田と普通河原町との種別一体型の幕が来たのでこれも納めておく。ロール式一体幕の車両もいつまで走るかわからない。
その富田駅の京都方に気になるものを発見。
阪急そば 。
よくある鉄道会社系のそば屋である。しかし阪急そばは2019年4月に営業が阪急阪神HDより平野屋に譲渡され、店舗名は若菜そばに統一されている。当然ながら店の案内も変わっているはずだ 。
(参考写真)石橋駅構内の若菜そば。元は阪急そばだった。
なぜこの店は古い屋号のままなのか、外に出てみるとわかった 。
すでに閉店しており、古い表示がそのまま残っているのだ。 建物はそのまま放置されているが、これもいつ撤去、転用されるかわからない 。この「阪急そば」の表示もまた近いうちに消える案内かもしれず、思いがけない記録となった。
続いて隣の総持寺駅へ 。ここでも下り線ホームにフラップ式表示器を確認。富田と同じ仕様でLED表示器も併用 。
ここで朝食の時間が迫っている。茨木市に出て特急で十三へ、さらに乗り換えて再び神戸三宮へ出る。車内から確認した限り、正雀ではフラップ式表示器が見られなかった。数年前まではあったようだが。
ところで茨木市から十三までの特急は高槻市まで乗った9300Fの折り返しで、さらに十三から乗った特急は朝に三宮から乗ったのと同じ8000Fであった。*3 行きも帰りも同じ編成に乗ったわけで、運用は決まっているから狙えばできることではあるが、今回はただの偶然。
そしてあれから2時間40分後に再びの三宮。日中は走らない東須磨行きがあったので収めておく。
なぜまた三宮へやってきたのか。中華粥を朝食とするためだ。
僕はあのスープのような中華粥が好きだ。 あれは朝にふさわしい食べ物だと思っているのだが、それを朝粥として提供している店はざっと調べたところ(三宮界隈では)二件しかなかった。 土地柄か中華粥の店も多い神戸でこの結果は残念なものであるが、嘆いても仕方ないので今日はそのうちの一件にこれから向かう。
三宮で降りたので会場となるHUBの位置と打ち上げの店も事前に確認しておく。
元町のあたりから山の方へ登っていき、県庁の通りを超えて諏訪山へ。軽い腹ごしらえに諏訪山公園を金星台まで登ってから降りる。
その諏訪山公園の入り口すぐ近くにある「杏杏 諏訪山工房」へ。
杏杏 諏訪山工房 (シンシン) - 県庁前/中華粥 [食べログ]
写真がぼけているけれど、朝粥セットは750円(税別) 。
朝粥と薬味と焼き豚饅。鳥白湯というのだろうか、あっさりした鳥の出汁風味でショウガがいいアクセントとなっている。焼き豚もスパイスが効いていて良き。最後にオレンジがデザートで出る。温まって余計に汗をかいたけれど満足。
北野の方を経由して三宮へ下り、記録撮影を再開する。
岡本駅でフラップ式表示器を確認。ここでは上下ホームともに2基ずつ健在だ。全種別が停車するためフラップの数も多く、列車の発車後はいまはもうない行先や種別が垣間見える。
土休日深夜に1本だけ残る急行新開地行き。
旧駅名の三宮表示。同じ種別の神戸三宮表示もあった。
よく考えれば岡本駅の下りは三宮→神戸三宮の時もフラップを取り換えてそのまま残っているわけで、となると案外と大阪梅田への改称でも生きる残るのかもしれない。知らんけど。
上り線ホームにフラップ式表示器を6基確認(本線、副本線に3基ずつ)。
急行梅田の種別一体型を記録し、続いて石橋へ。
ここは石橋 阪大前に改称されるので駅名と箕面線の幕を撮影。
しかしここに「石橋 阪大前-箕面」と収まるのだろうか。「雲雀丘花屋敷」や「天神橋筋六丁目」みたいにサイズを変えて納めるのかな。「石橋 阪大前-箕面」?
十三へ出て一気に河原町へ。
駅名標はもちろん、駅を出て乗り場の案内も納めておく。
四条河原町交差点に見えるこれらは大阪表示なのでそのまま残ると思われる
左画像下側の黄色い部分は変わるかな。
ちなみに川向かいの京阪は京都側の駅名は改称済(四条→祇園四条)。
特急で梅田へ。ここも駅名標を撮影
この河原町の大量表示も見納めかな。
忘れずJRの高架越しのこれも撮影。後は阪急百貨店にある乗り場案内を、と思ったけれど、ない! 縦書きで「京都宝塚神戸須磨ゆき」てあったよなと思って調べたけれど、あれは旧ビルのもので、建て替えられた際に「阪急電鉄乗り場」みたいなビルにかかるすら消えたようだ。この新ビルことごとくそういう古いもの消していくなぁ。
お向かいの阪神電車は新ビルになっても梅田駅の大きな表示が残っている。
ここから阪神側の撮影。
明るすぎていまいち上手く撮れていない。
車内の路線図。近鉄の難波駅も2009年3月に大阪難波駅に改称している。
急行で尼崎、そこから快速急行で武庫川へ。昨日までの雨でちょっと増水気味。
武庫川の下流域横幅ほぼいっぱいにホームがかかってる状況はとても良き。
後続の普通で隣の鳴尾駅へ。ここも梅田駅と同様に10月1日に「鳴尾・武庫川女子大前」に変わる。のだが、すでに()内に入ってるね。これの()が取れて、中黒つきで正式な駅名に加わるらしい。
甲子園に出て快速急行に乗り換える。今津のあたりからいよいよ雨が降りだす。窓への張り付き具合から結構降っている。驟雨であってほしいが……。
そして15時15分ごろに本日三度目の神戸三宮。
初回訪問よりおよそ9時間後、前回訪問より6時間半後である。
先述したように阪神の神戸三宮は阪急より少し遅いタイミング(2014年4月)で三宮から改称されているが、こういうモニュメント系は昔の面影を残している。 阪神三宮駅の配線変更とそれに伴う大改装は個人的にとても大きな土木工事だったと思うが、それに触れると長くなるのでカット。
これで今回の記録撮影は終わり。
開場まで10分を切っているが、すでに知った場所なので地下を通って会場へ。
そこから先の所感は蒸奇都市倶楽部の記事に譲る。
で、イベント後の打ち上げという名の二次会。 個人的なことは記さないが、なじみの方はもちろん初対面の方ともお話しできてよかった。楽しかった。 内容的にはこっちがメインのはずなんだけど、文量的には全然そうじゃないね。 まあ、内容はある種の業務上知り得た秘密になるので仕方ない。