雑考閑記

雑考閑記

雑な考えを閑な時に記す

雑記

時代の後尾を行く

久しぶりの覚え書き。 どうも私は去る5月にスマホデビューを果たしたらしい。*1 世間的には何周遅れだというぐらい今さらのスマホデビューだ。といっても納車式や結婚式のような仰々しい通過儀礼があったわけでもないので、さしたる実感もない。(だから「ら…

作品世界の言語について2(シワの見解:監修編)

ファンタジー小説*1 において、どこまで日本語の熟語は許容されるのか。 前回はこの問題(?)の僕の基本的な見解を述べた。 ks2384ai.hatenablog.jp 「作者翻訳」の建前とその言葉の採択基準は、作品世界の強度(雰囲気)をどこまで保ちたいかにかかってい…

作品世界の言語について1(シワの見解:総論編)

ファンタジー小説(この項では『現在ならび現実と異なる世界を舞台にした作品』と大雑把に定義しておく。)において、どこまで日本語は許容されるのか。 これは趣味領域においても社会性の乏しい*1 僕でさえタイムラインでちょくちょく見かけてきた話題だ。 …

関西2dayパスで乗る旅(後編)

鈴蘭台でポイントを堪能した後は日本で最も新しい施設を見に行く。 前記事 ks2384ai.hatenablog.jp

関西2dayパスで乗る旅(前編)

ひとくくりに旅といっても様々な目的が設定されるが、とりわけ移動好きの僕は「移動」それ自体が目的となり得る。*1 今回もそうした旅を行ってきたので例によって所感を交えつつ記していく。 使ったのはこちら関西2dayパス(カンサイスルーパス2dayチケット…

有言実行(感染対策スペースの予行演習)

即売会で売り子をするにあたっての新型コロナ感染対策のお話の続き。 お題目や心がけは前の記事で述べたので、実際にそれを形にする。 仕切り(パーティション)や本を封入する袋など、想定される必要な道具を整え、会議室(というか長机)を借りて設営の予…

民営から公営の北神線と神戸市営バス最北のバス停

先日、神戸へ出た折に神戸市営交通の北神線に乗ってきた記録。 (阪急電車のパタパタを確認したついでの旅。) ks2384ai.hatenablog.jp 記録と書いたけれど、例の悪癖によってめちゃ長くなった。 民から公へ 神戸市バス64系統 箕谷にて 神戸市バス111系統~…

4か月だけのスタンプ-西日暮里

3月14日に山手線に高輪ゲートウェイ駅が開業した。 駅名決定から人、天候共に大荒れの開業日まで色々な話題を呼んだ同線の新駅であるが、その開業と同時にこれまで最も新しい駅であった西日暮里駅(年開業)は「二番目」に新しい駅になった。その西日暮里駅…

必要のついでに阪急のパタパタ確認

// 追加するmetaタグの作成 var newMeta = document.createElement("meta"); newMeta.setAttribute("name","robots"); newMeta.setAttribute("content","noindex"); // 作成したmetaタグをhead要素内末尾に追加 document.getElementsByTagName("head")[0].ap…

流行が流行であるうちは

雑談におけるコミュニケーションツールのひとつでしかない。 だから実際に流行っているものが好きかどうかはおそらく二の次だ。大事なのはそれが会話の糸口になるという点にある。流行は雑談における共通の話題としての起点でしかない。 流行している対象を…

ゆうちょダイレクト

なるものに入ったケチな人間のお話。 パソコンやスマホからゆうちょ銀行のサービスの大半を利用できるサービスだ。 こんなものを導入したいきさつを覚書として縷述しておく。 僕はこれまで即売会や通信販売の支払いや送金は、全て銀行や郵便局に行って機械な…

衝動と承認欲求の対流

カクヨムにある個人企画での「ファンタジー作品なら何でも」「異世界以外」といった要綱を見ていると、ジャンルとはつくづく難しいものだなと思った。 企画者が言う「ファンタジー」「異世界系」はどういったものを想定しているのか、僕はそこが気になってし…

春先の淡路島(後編)

淡路島に行った記録の後半。 島に来た理由 島の西は夕日が良い とても良い木です 肝心の夕日は 帰ろう、本州に 公共の交通 夜の商店街 島を発つ 振り返って 島に来た理由 記念館を出たのは16時半ごろ。 次のバスを待たず海岸に出てまっすぐ北へ歩きはじめる…

野島断層保存館

淡路島にある北淡震災記念公園と、その中核施設となる野島断層保存館に行った記録。阪神淡路大震災(兵庫県南部地震)に関連する施設だ。 公園にはモニュメントや慰霊碑が立っている他、物産館やレストランがある。 そんな記念公園の中心施設が「野島断層保…

春先の淡路島(前編)

淡路島は淡路市(旧、北淡町)にある野島断層保存館に行ってきた。 のだが、例によって記事が長くなったので、淡路島行きを前後編にわけ、それとは別に野島断層保存館の話をまた別仕立てにした。 唯一の航路 橋の開通で消えたもの 生まれたもの それでもあえ…

真面目にコツコツ当たり前

経験談。 多くの人にとって就職活動というのは人生の一大事だろう。 志望先や大きな目的が定まっている人にとってはそれも一つの通過点に過ぎないのだろうが、そうでない人にとっては受験よりも苦労する壁なのではないかと思われる。 自己アピールなどは特に…

文章読本

指南書や手引書、ノウハウ本というものがあふれる世の中だ。 この手の本や類書の自己啓発書が絶えないのは、目的に対する正解が一つでないからという事実に尽きよう。ある本を参考に失敗しても「この方法はあってなかった」と別の本を参考にしたり切り替えら…

「いのちの木」

大阪は梅田地下街の東の領域「ホワイティうめだ」、そのどん詰まりに「泉の広場」という領域がある。かつてはその名の通り噴水がある広場で、梅田の知ってる人は知っている待ち合わせ場所としてビッグマンとともに機能していた。過去形なのは噴水が老朽化の…

それでも上京したやつの話(まとめ)

2019年秋の上京まとめ記事です。 概要 2019年10月12日(土)開催予定であった『第9回Text-Revolutions』は台風により中止となった。しかしすでに旅に出る気満々であった僕は、台風が来る日は大人しくしていることを条件に本来の理由を欠いた上京を敢行した。…

それでも上京したやつの話(2019年10月16日:6日目:帰る)

イベントはなくなったのに東京へ行った男の話の6日目。 なんだかんだで最終日。 10月16日(水)晴れ 旅先でも始発で出る 福井までずっと始発 福井で時間を潰す 寒い、どこで時間を潰す? あの到着放送に似ている 朝日かがやき光きらめく余談 福井鉄道に乗る…

それでも上京したやつの話(2019年10月15日:5日目:それはそれで楽しい)

イベントはなくなったのに東京へ行った男の話の5日目。 すったもんだの末に途上の経路を変更して金沢へ向かう。ほぼ一日ずっとバスで過ごしていた。僕の信条は「トラベルにトラブルはつきもの」なので、変更があったらあったで、そっちも楽しんでしまえる。…

それでも上京したやつの話(2019年10月14日:4日目:それでも寄り道する)

イベントはなくなったのに東京へ行った男の話の4日目。 10月14日(月、祝)雨(夜の外出時のみ確認) 閑人台風卵焼き 台風の被害 本来の予定 現実 模索、三つの案 最後の一席 別の楽しみを見出す 冷え込んだ夜

それでも上京したやつの話(2019年10月13日:3日目:台風一過)

イベントはなくなったのに東京へ行った男の話の3日目。 台風が去り、さっそく行動を開始する。 10月13日(日)快晴(憎いくらいに) 朝の散歩(1回目) 日常へ回帰する河畔 朝の散歩(仕切り直し) 「う」の字に見る水陸運 天気はまさに台風一過 再開のメト…

上京余滴『台東区立下町風俗資料館』

不忍池の南東、かの上野オークラ劇場の裏側にある。 かねてより機会があれば行こうと思っていた所だ。 その名の通り明治期から昭和中期ごろまでの東京下町の資料を集めた博物館である、まんま。同様の主旨の博物館としては両国の「東京都江戸東京博物館」が…

それでも上京したやつの話(2019年10月12日:2日目:宿籠り)

イベントはなくなったのに東京へ行った男の話の2日目。 台風の中、宿にほぼこもりきり。なので写真はない。 10月12日(土)曇りのち豪雨 目的はなくとも 贅沢な滞在 猛烈な風と雨 旅先での情報入手について 山谷と荒川、墨田川の関係 テレビでも見て過ごす …

それでも上京したやつの話(2019年10月11日:1日目:グランクラス・リベンジ)

イベントはなくなったのに東京へ行った男の話の1日目。

僕たちの言葉は同じなのか

厳密に正しい日本語は存在しない、とようやく思えるようになった みんな自分が正しいと思う日本語を使っているだけ。 その「正しい」に当てはまる人が割合として多いか少ないかが問題視され表面化しているのだろう。変わらないただしい言葉はないが、多数派…

それでも上京したやつの話(2019年10月10日:0日目)

イベントはなくなったのに東京へ行った男の話の枕です。 ◆テキレボ中止 2019年10月10日、11日から数日にかけて強力な台風19号が列島を襲った。事前の予報の段階においても、これまでにない強さの台風であると強調されており、各種の機関は対応を協議、打ち出…

感想は拒めぬが選べる

感想というものがある。 僕もたまにこのブログでちょっと長い感想をものしているが、むしろ感想というものの性質を思えば短い言葉のほうが響きやすいものだと僕は思っている。(ちなみに私の感想はその長さゆえに稀に論じていると思われるようだけれど、当然…

『大阪スチームパンク倶楽部』

『関西コミティア』で売り子の任を終えた僕は、蒸し暑いなか早々に帰宅の途に着いていた。南森町で堺筋線に乗り換えたところで不意に睡魔に襲われる。ここのところ増税だとか半期末だとかで忙しくて、ほとんど睡眠時間が取れていなかったのが祟ったようだ。…